ACP Lab.とは
ACP Lab.は、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について、
誰もが自然に考え、語り合える社会を目指し、
クリエイティブの力で啓発するプロジェクトです。
体験を通じ、自分や身近な人が「どのような人生を歩みたいか」や
「どんな価値観を大切にしているのか」について考えるきっかけを
創造することを目的として、コンテンツを提供しています。
ACP Lab.の思い
ACP Lab.は、在宅医療の現場で直面してきた「本音が語られないまま過ぎていく最期」や、
「家族が決めきれずに戸惑う瞬間」を何度も目にしてきた私たちが、
「もっと早く話せていたら……」という思いから立ち上げたプロジェクトです。
日々、人生の最終段階に向き合う多くの方々と出会う中で強く感じるのは、
「どのような医療を受けるか」よりも、「どう生き、どうありたいのか」という本人の価値観こそが、
本人と家族、そして医療・介護職をつなぐ大切な軸になるということです。
価値観の共有は、「何をするか」よりも「なぜそれを選ぶのか」という背景を理解することにつながります。
たとえ病気が進行しても、本人が大切にする価値観や人生観を、日頃から言葉にし、
身近な人と共有しておくことが、後悔の少ない選択につながっていきます。
私たちは、自分の価値観や人生観を見つめ直したり、
身近な人に共有しやすくするためのコンテンツやワークショップの提供を通じて、
ACPの課題をクリエイティブの力で解決します。
エンディングゲーム
エンディングゲームは、「他者の人生終盤を追体験する」をコンセプトとしたすごろく型のボードゲームです。
架空のキャラクターになりきって人生の終盤を追体験することで、「人生の最期って、どう過ごしたいのだろうか」と、考えるきっかけを提供します。
ゲームの中では、人生の終盤に起こり得る色々なマスが登場します。
ぜひ、キャラクターになりきってゲームを楽しんでください。


寿命が今日決まったら展
健康成人向けのACPを啓発する体験型展示です(出張展示可)。何かあったときに代理の意思決定者になるであろう身近な人と対話するきっかけを作ります。ガチャマシンというエンターテインメント要素を取り入れた「寿命ガチャ」、自分の価値観について考え、他の人の価値観も知られる「価値観投票」など、体験型コンテンツによって、対話のきっかけを複数回創出します。

ケアを結ぶ手帳
在宅療養している方と、そのケアに関わる医療職・介護職、本人・家族が情報共有し、「その人らしさ」に基づいたケアに生かすための記録・対話ツールです。ストック編は、本人の「大切な情報」を一冊に集約。これまでの人生や価値観、趣味などを記録する自由記載欄があります。フロー編には、本人・家族も書き込めるバイタルサインや気づきの記録欄があるため、ケアの主役である本人が参加できます。
