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エンディングゲームに出てくる医療用語解説

幻視が見える病気は概ね「レビー小体型認知症」「統合失調症」「ナルコレプシー」「アルコール依存症」「肝性脳症」「認知症」「過眠症」「単純ヘルペス脳炎」が挙げられます。ボードゲームの中での「小さい子が見える」といった発言はレビー小体型認知症の患者さんに多い症状です(人・動物・虫が見えるのが特徴)。

がんは、異常な細胞が体内で増殖し、周囲の組織や器官に侵入してしまう疾患の総称です。正常な細胞は通常、特定のサイクルで成長し、分裂し、新しい細胞を生成しますが、癌細胞はこの制御を失ってしまい、異常な速度で増殖します。癌はさまざまな部位や器官で発生することがあり、その種類によって症状や治療法が異なります。

癌の症状は、部位や器官によって異なりますが、一般的な症状には、異常な出血や排泄、しこりや腫れ、体重減少、慢性的な疲労感などが挙げられます。

一般的な癌の種類には、肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどがあります。癌の原因は複数ありますが、喫煙、遺伝的要因、紫外線曝露、環境中の有害物質、加工食品の摂取などがリスク因子となります。

脳梗塞は、血管が動脈硬化により細くなったり、血栓やコレステロールの塊によって脳の血管が閉塞された場合に発症します。脳の血管が閉塞されると、脳の特定の領域に血流が不足し、その結果、脳細胞が酸素や栄養素の不足によって損傷を受けます。これは急性の状態であり、早期の診断と治療が重要です。

また、脳梗塞は脳出血やくも膜下出血と併せて、脳卒中と呼ばれることもあります。

 脳卒中の症状

  • 顔面や手足の片側の麻痺やしびれ
  • 片側の体の動きやバランスの障害
  • 言語障害や理解力の低下
  • 急激な頭痛やめまい、吐き気、嘔吐など

心不全は、心臓が効率的に血液を体に送ることができなくなった状態を指します。これは、心臓のポンプ機能が低下し、体に必要な酸素や栄養素を効果的に供給できなくなることによって引き起こされます。心不全は、心臓の疾患や他の健康問題によって発生する場合があります。

心不全の主な症状には、息切れ、息苦しさ、むくみ、疲労感、体重増加、不規則な心拍などがあります。

心不全の一般的な原因には、冠動脈疾患、高血圧、弁膜症、心筋症などの心臓の疾患があります。また、肺疾患や腎臓疾患などの他の健康問題も心不全を引き起こす可能性があります。

脱水は、体内の水分バランスが崩れた状態を指し、電解質(ナトリウム、カリウムなど)の不均衡を引き起こすことがあります。体内の水分は、細胞の機能、血液の循環、体温の調節など、生命維持に必要な多くのプロセスに不可欠です。脱水が進むと、血圧の低下、腎臓機能の障害、意識の混濁など、重篤な状態に至ることがあります。

脱水のチェックポイント

    • 口の乾燥や喉の渇き

    • 尿量の減少や尿の色が濃い

    • 疲労感やだるさ

    • 頭痛

    • 皮膚の弾力性の低下(皮膚をつまんでみて、元に戻るのが遅い場合)

    • 目のくぼみ

認知症は、記憶、思考、判断力、言語能力などの認知機能が衰えていく進行性の疾患群です。認知症には、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまなタイプがあります。認知症のリスク要因には、加齢、遺伝的要因、心血管疾患、生活習慣病などがあります。

認知症のチェックリスト

    • 短期間の記憶喪失、特に新しい情報の記憶に関する問題

    • 日常的な家事の遂行が難しい

    • 時間や場所に対する混乱

    • 判断力の低下や意思決定における困難

    • コミュニケーションに関する問題

    • 性格や行動の変化

誤嚥性肺炎は、食物、飲料、唾液、あるいは嘔吐物が誤って気道に入り、肺に到達して感染を引き起こす状態です。高齢者、嚥下障害を持つ人、意識が低下している人、神経系の疾患を抱える人などが特に高リスクとされます。この状態は、肺炎を引き起こし、重篤な合併症や死亡に至ることがあります。

誤嚥性肺炎のチェックリスト

    • 食事中や飲水後のムセ込みや窒息のような反応

    • 繰り返し発生する肺炎や呼吸器感染症

    • 声のかすれや嗄声(しわがれ声)

    • 呼吸時の喘鳴(ホイッスルのような音)

    • 発熱や悪寒

骨髄炎は、骨を構成する骨髄内の感染によって引き起こされます。骨髄炎は、急性または慢性の形で現れることがあり、その原因となる微生物は主に細菌、特に黄色ブドウ球菌です。

急性骨髄炎は突然の発症が特徴で、強い痛み、発熱、局所の腫れや赤みを伴います。慢性骨髄炎は、感染が長期にわたって骨に影響を与え、骨の構造的な変化を引き起こすことがあります。

呼吸が上手く行えなくなった場合には、酸素療法や人工呼吸器を使用し、呼吸機能のサポート・代替を行う場合があります。

酸素療法では、鼻や口から酸素チューブを介して、空気中よりも濃度の高い酸素を体内に取り込みます。

人工呼吸器は、呼吸が不十分または全くできない患者に対して、必要な酸素の供給と二酸化炭素の排出を助ける医療機器です。これは、意識を突然失い自発的な呼吸が診られない方、手術中の麻酔下にある患者、急性呼吸不全、慢性呼吸器疾患の急性増悪、神経筋疾患など、様々な状況下で使用されます。

人工呼吸器の使用は、患者の生命を維持するための重要な手段となり得ますが、適切な管理と監視が必要です。

物を食べたり飲んだりする嚥下機能が低下してくると、口からの栄養摂取が難しくなることがあります。また、意識障害などにより、自ら栄養の摂取を行えない場合もあります。そういった際には、口から栄養を摂取する方法の代わりにいくつかの方法で栄養摂取を行います。

経管栄養

  • 経鼻胃管:鼻から胃まで延びる管を挿入し、直接胃に栄養を送り込む方法。
  • 胃ろう:手術を行い胃に穴を開けて、開けた穴から直接胃に栄養を送り込む方法。
  • 腸ろう:胃ろうを同様で手術を行い小腸に穴を開けて、開けた穴から直接小腸に栄養を送り込む方法。

静脈点滴栄養

  • 末梢静脈栄養:末梢(腕や脚)の静脈から点滴で栄養摂取を行う方法。一時的な手段として用いられやすい。
  • 中心静脈栄養:中心静脈(心臓の近くにある太くて血流の速い静脈)から点滴で栄養摂取を行う方法。一般的には鎖骨下を通る静脈から中心静脈にカテーテルを挿入して、栄養を直接注入する。注入することができるカロリー量が高いのが特徴。

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