勉強会「リハ職じゃなくてもできる、生活リハ入門」を開催しました

本日18時半からは少人数制勉強会、「リハ職じゃなくてもできる、生活リハ入門」です。担当は当院所属の理学療法士の佐々木です。普段は、PT目線での評価が有効そうな患者さんのところに、医師と共に訪問しています。
本日のスペシャルドリンクは、グアバジュースをご用意しました!


リハビリテーションとは、「再び」「その人らしい状態にする」もの。機能の改善だけを目指すものではないといわれています。
佐々木が特に見ているのはICF(国際生活機能分類)でいう「活動」のところ。「できるのかできないのか(能力)」と「しているのかしていないのか(実行状況)」を見ます。
どの生活の動作がしにくくなっているのかを、家に行って見ています。さらに細かく、自立してズボンを履き替えることはできないけれど、寄りかかればできる、など、できないことの障壁と、どうすれば改善するかを確認します。
「できないこと」になったときの一番大きな障壁が、排泄です。トイレは1日に何度も行き、時間を決めて訪問することで解決するものではありません。その人がどんな生活をしたいかを考えたとき、トイレは最期まで自分で行きたいという方が多くなります。自分1人でトイレに行くことができなくなっても、せめて介助者が1人いればでトイレに行ければ、自宅で暮らせる可能性は高まります。つかまり立ちができれば、1人介助での排泄が可能なので、これが続けられれば、家で暮らせる可能性は高まるということです。そこで、「生活リハ」としてはここにこだわってリハビリをします。
リハ職以外でリハ職の視点を持ってかかわるには、手足を動かしてあげるといったことではなく、お世話好きの人ならお水を出してもらったり、「せっかくだからベッドじゃなくて茶の間でお話しよう」など、とにかく移動を促して「動く機会を作る」こと。また、ベッド横に立ち上がり補助手すりがあればベッドから立ち上がれる、など、道具を使えばその人らしい活動ができるのであれば導入を提案するなど、「どうしたらこの人に今残っている能力を使えるか」「どうやったら動けるか」を常に考えています。


近隣の介護職・看護職の皆様に、当院スタッフによる勉強会を週に1回開催しております。ご参加を希望される当院近隣の介護職・看護職の方は、下記ウェブサイトからご連絡ください。

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本日18時半からは少人数制勉強会、「リハ職じゃなくてもできる、生活リハ入門」です。担当は当院所属の理学療法士の佐々木です。普段は、PT目線での評価が有効そうな患者さんのところに、医師と共に訪問しています。 本日のスペシャルドリンクは、グアバジュースをご用意しました! リハビリテーションとは、「再び」「その人らしい状態にする」もの。機能の改善だけを目指すものではないといわれています。 佐々木が特に見ているのはICF(国際生活機能分類)でいう「活動」のところ。「できるのかできないのか(能力)」と「しているのかしていないのか(実行状況)」を見ます。 どの生活の動作がしにくくなっているのかを、家に行って見ています。さらに細かく、自立してズボンを履き替えることはできないけれど、寄りかかればできる、など、できないことの障壁と、どうすれば改善するかを確認します。 「できないこと」になったときの一番大きな障壁が、排泄です。トイレは1日に何度も行き、時間を決めて訪問することで解決するものではありません。その人がどんな生活をしたいかを考えたとき、トイレは最期まで自分で行きたいという方が多くなります。自分1人でトイレに行くことができなくなっても、せめて介助者が1人いればでトイレに行ければ、自宅で暮らせる可能性は高まります。つかまり立ちができれば、1人介助での排泄が可能なので、これが続けられれば、家で暮らせる可能性は高まるということです。そこで、「生活リハ」としてはここにこだわってリハビリをします。 リハ職以外でリハ職の視点を持ってかかわるには、手足を動かしてあげるといったことではなく、お世話好きの人ならお水を出してもらったり、「せっかくだからベッドじゃなくて茶の間でお話しよう」など、とにかく移動を促して「動く機会を作る」こと。また、ベッド横に立ち上がり補助手すりがあればベッドから立ち上がれる、など、道具を使えばその人らしい活動ができるのであれば導入を提案するなど、「どうしたらこの人に今残っている能力を使えるか」「どうやったら動けるか」を常に考えています。 * * * * * * * * 近隣の介護職・看護職の皆様に、当院スタッフによる勉強会を週に1回開催しております。ご参加を希望される当院近隣の介護職・看護職の方は、ウェブサイトからご連絡ください。

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