●多角的なアプローチから治療に向き合う精神科医
ー心の不安に寄り添う診療を
週に一回、精神科診療を行っています。精神疾患の患者さんだけではなく、精神疾患ではないものの心理的な不安や悩みを抱えている認知症の患者さんなどに対しても、依頼を受け診療する場面が多いです。精神科領域的なアプローチや東洋医学の視点を生かし、答えの出にくい状況に対して多角的に取り組み、解決を目指しています。
ー患者さんが中心となる環境づくりを
診療では本人の主体性を大切にしています。認知症の患者さんの診察では家族との会話が多くなりがちですが、本人が意思表明ができるような場づくりやコミュニケーションを取るように心掛けています。ご家族に話を伺う際も「ご家族に話を聞いてもいいですか」と本人に許可を取り、あくまで本人が中心となる診療となるようにしています。
●Q&A
1.医師を志した理由は?
就職活動を前に前十字靭帯を切断し入院した経験がきっかけです。入院生活の中で将来を考え、資格を取得して社会に貢献する道を選びました。友人の影響もあります。
2.仕事をする上で心がけていることは?
今の仕事が社会のニーズをどのように満たしているかを意識しています。人と円滑なコミュニケーションを取ることも大切にしています。
●経歴
東邦大学医学部卒。横浜栄共済病院で初期研修後、精神科専攻医プログラムを履修し、神奈川県立精神医療センターに入局。2022年からは大学院にて公衆衛生学を学ぶ。2023年にメモリーケアクリニック湘南に入職し、認知症患者の診療に携わる。2024年よりおうちの診療所の非常勤医師として勤務。