常勤医師紹介:伴 正海

●患者も地域も診る目黒院長

ー「目黒区に住んでいて良かった」を目指して

医学生時代に少子高齢化に関心を持ち、高知県で医師キャリアをスタートしました。勤務した梼原(ゆすはら)病院では、「梼原に住んでいて良かった」と思われる病院づくりを理念として掲げており、私はそんな梼原町に医師として育ててもらいました。その後、高知県庁、厚生労働省と医療政策の道へ進んだのですが、改めて人も地域も診たいと思い、青春時代を過ごしたエリアでの開業に至りました。地域に根差し、地域とともに成長できる診療所を目指し、訪問診療を続けて3年。少しずつ地域になくてはならない存在になれてきているかもしれないと感じています。

ー医療だけではない人間理解の面白さ得

大病院では治療が最優先事項となることが多い一方、在宅医療ではどんな人でも最期はみな等しくおとずれる死に向かっていく中、「どう生きるのか」により価値が置かれるため、患者の心理や社会的背景へのアプローチの比重が高まります。医学的な観点を踏まえ、目の前の人間にどう向き合いかかわっていくのかという作業は、飽きることのない学びです。

●Q&A

1.医師を志したきっかけは?
高校時代、将来を考えていたときに憧れの祖父をがんで亡くしたこと。地元の名士として大きな功績を残した祖父からは多大な影響を受けました。
2.おうちの診療所について言われてうれしかった言葉は?
ケアマネコーヒータイムで聞けた、「何でも診てくれて何とかしてくれて話しやすい」。受けた相談を簡単に断らず、できる限りのことをしてきた甲斐がありました。

●経歴

横浜市立大学卒。主に高知県の中山間地域において総合診療医としてへき地医療に従事。同時期に県の医療提供体制の構築にも携わる。厚生労働省に医系技官として勤務した後、在宅診療所の立ち上げを志し、複数の診療所で在宅診療の経験を積む。2020年からおうちの診療所 目黒院長を務める。2023年6月より目黒区医師会休日診療委員、在宅医療委員。

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