予約外来

専門外来(1)便秘外来

便秘でお悩みの方へ

たかが「便秘」、されど「便秘」。市販薬を半年以上利用されているような便秘の方は、一度受診していただくことをおすすめします。
2017年に登場した「慢性便秘症治療ガイドライン」により、半年間便秘が続いている状態が「慢性便秘症」と定義されれました。

そのガイドラインの中でも、刺激性便秘薬を使用し続けていることで、お薬が効きにくくなる耐性化の問題が指摘されています。
一般に市販されている便秘薬や健康食品には、刺激性便秘薬の成分が含まれているものが多く、飲み続けることで耐性化、つまり効きにくくなってしまっている可能性があるのです。
特に、市販のお薬を飲む量が増えている方は、早めの受診をお勧めします。


ちなみに、便秘の正式な診断基準にRome基準という国際基準があります。
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1.次の2つ以上の項目を満たすこと
a. 排便の25パーセント以上にいきみがある
b. 排便の25パーセント以上に兎糞状便あるいは硬便(BSFS*1-2)
c. 排便の25パーセント以上に残便感
d. 排便の25パーセント以上に直腸肛門の閉塞感あるいはつまった感じ
e. 排便の25パーセント以上に用手的に排便促進の対応をしている(摘便、骨盤底の圧迫等)
f. 自発的な排便が週に3回未満

2.便秘薬を使わずに軟便になることはまれであること

3.過敏性腸症候群(IBS)の診断基準を満たさないこと

少なくとも6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記の基準を満たしていること
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上記のように、「便が出ない」だけではなく、「いきみがある」「残便感がある」など出にくさが続いている状態も立派な便秘です。
水分を取る、適度に歩くといった生活習慣の改善をしても良くならない便秘は、一度受診をどうぞ。