6月のメンバー限定イベントのゲストは、NPO法人Ubdobe(ウブドベ)の代表理事、岡勇樹さんでした。
ウブドベは、大きく3つの事業を手がける法人です。
- イベント事業
クラブイベント「SOCiAL FUNK!」や、子ども向けの謎解きイベント「Mystic Minds」など、若者が楽しみながら医療・福祉の情報を溶け込ませて届ける。 - ローカル事業
「福祉留学」という事業を中心に、都市部でイベントを開催し、山間部や離島に興味がある福祉学生を募って、ツアーや移住の選択肢を示すことで当地の過疎化を防ぐ。古民家を改築してシェアハウスを作った例も。 - デジリハ事業
デジタルアートとセンサーを使ったリハビリテーションツールの開発。3年の開発期間が終わり、そろそろβ版がリリースされる予定。
こうした事業の多くは、内部メンバーに当事者がいるそうです。
例えばデジリハ事業は、ウブドベでデジタルアートを手がけ始めた頃、リハビリテーションをしているお子さんがいるメンバーの方と「このデジタルアート 、リハビリに使えるんじゃ?」という話になったことから始まりました。
そこで開発に使えそうな補助金を探し、事業として進めることになりました。
以前は広告代理事業なども手がけていたそうですが、ある日岡さんが、そんなにやりたいことではないのに時間はとても取られていることに気づき、「収入源としては大きいが、もっと他のことに時間を使いたいのでやめる」と突然やめたとのこと。理事や税理士にはかなり厳しいことを言われたそうですが、しっかり説明して理解してもらったということです。
ウブドベでは、クリエイティブを守るための理念として「意義・収入・面白み」の3つを満たすものを手がけると決めているそう。広告代理店業務は「意義」と「収入」の2つは満たしていたのですが、「面白み」が足りませんでした。
「良いビジネスモデルは既存の事業者を危機に陥らせる」という指標もあります。岡さんは、「この指標に当てはまる事業は、意義・収入・面白みの3つも満たせる事業なんじゃないか」と語ります。
事業を考えるときのポイントは?
事業を考えるときのポイントの1つは、「50%リミックス」。岡さんは、「全てのアイデアには前例があると思っている。本当に0から1を生み出す、なんていうことはできないと思っている。なので、50%くらいは前例のアイデアがあっていいんだけど、後の50%は自分たちのオリジナルのアイデアを加えてリミックスする」と説明します。
他にも、「反対から考える」、「事業開始前にマーケティングをしない(したことがない)」、「自分を疑う」など、これまでの実績を積み上げる中で編み出されたポイントを語っていただきました。
SHIPメンバー限定ということもあり、活発な質問が出て、岡さんにも踏み込んだ回答をしていただきました。
ビジョンを組織に浸透させる方法や、岡さんご自身の生い立ちや家族観、組織観と失敗話など、SHIP運営代表の石井洋介と濃い対談が繰り広げられました。

なお、ウブドベは新型コロナウイルス感染症の影響で、イベント事業に大きな損失が出ているため、現在クラウドファンディング中。
今のうちに支援して、アフターコロナになったらウブドベのイベントを体感してみてくださいね!
※SHIPメンバーはイベント動画を視聴可能です。
【関連情報】
・NPO法人Ubdobeウェブサイト
・Ubdobeのクラウドファンディング「#SaveUbdobeProject 医療福祉エンターテインメント存続へ!」
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