Healthcare SHIP Social Meeting 2025 ~内なる熱狂~

  1. ニュース

「内なる熱狂」

今年で第3回を迎える「Healthcare SHIP Social Meeting」。
今年もLOFT9 Shibuyaで、オフラインならではの熱量をたっぷり味わえる時間をお届けします。

昨年は約100名の方にお越しいただき、オンラインでは伝えきれない“語り合う力”を実感しました。

そして今年、私たちが掲げるテーマは「内なる熱狂」。
ニッチな分野だと言われても、まだ世の中に知れ渡っていない話でも、それでも話したい―。

そんな、“面倒くさいくらいのエネルギー”が、医療を、社会を、確かに動かしていく。

知識や建前じゃなく、「今、自分がいちばん話したいこと」に正直でいること。
それこそが、対話の本質であり、この場の原動力だと私たちは信じています。

今年も、モデレーター自身が「今、一番語りたい」「今、一番話を聞きたい」と思ったトークゲストをお招きしました。
この場でしか聞けない、リアルで熱量のこもったやりとりを、ぜひ体感してください。

(2023年の様子)

(2024年の様子)

ー ラジオ収録の様な雰囲気の中で生まれる対談者同士の自由な掛け合い ー
ここでしか言えない話、失敗談、ちょっといい話。どんなトークが飛び出すかは当日のお楽しみです。

他のイベントでは聞いたことのない話がきっと聞けるはず。会場内ではお食事や飲み物、お酒も楽しむことができます。

新しいことを知るもよし。明日から使えるヒントを持ち帰るもよし、交流を楽しむもよし。ただ、お酒を飲むもよし。
楽しみ方は人それぞれ。お気軽にお立ち寄りください

【イベント概要】
・日時:2025年8月2日(土) 11:00~16:00(10:30 OPEN)
・会場:LOFT9 Shibuya(東京都渋谷区円山町1−5, Kinohaus, 1F キノハウス)
・定員:100名
・参加費:4,000円(参加費とは別に+1orderが必要です )

※協賛費用10,000円をお支払いいただいた方は、当日会場内にご希望のフライヤーやパンフレットを設置いただけます。なお、イベントの趣旨と著しく異なる内容のものにつきましては、設置をご遠慮いただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。

【タイムスケジュール】
10:30     開場
11:00-11:15  イベント説明
11:15-11:55  “ふつう”って誰が決めたの?〜認知症や障害のある人と共に創る、社会のこれから〜
12:05-12:45  死と出会いなおす ― 僧侶×医療者でウェルビーイングについて考える
12:55-13:35  病院と企業。それぞれの現場に学ぶ “ヒトの力を活かす”しくみ
13:35-13:55  休憩
13:55-14:35  なぜ、孤独・孤立は問題なのか?〜地域・ケアの現場から共に考える未来〜
14:45-15:25    社会保障をアップデートしよう~医療介護費圧迫時代の政策論を超えて~


トークセッション➀「“ふつう”って誰が決めたの?〜認知症や障害のある人と共に創る、社会のこれから〜」

「ふつう」とは何でしょうか?。誰にとって、何を基準にした「ふつう」、そして「社会」なのでしょうか。
認知症や障害は、特別な誰かの話ではありません。多くの人がそれぞれのかたちで関わりながら暮らしており、それは誰にとっても無関係ではない、自分ごとにもなりうるものです。それにもかかわらず、私たちの社会の制度や空間、日常のデザインは、“健常”とされる前提でつくられてきました。このセッションでは、介護・地域ケアの現場で認知症のある方と、ともに暮らしをつくることに取り組んできた実践者と、障害のある人たちと表現・デザインの現場を共にしてきたデザイナー・クリエイティブディレクターが対話します。「支援する」「ケアする」という視点を越えて、当事者と共に考え、共につくっていくことが、社会の見え方や関係性をどのように変えていくのか――。誰かの「ふつう」を押しつけるのではなく、違いを前提にしながら、ともに心地よく生きられる社会のあり方を、会場のみなさんと一緒に考えられたらと思います。

党 一浩さん

株式会社メディヴァ シニアコンサルタント(福岡市認知症フレンドリーセンター長)
介護福祉士、介護支援専門員、認知症キャラバンメイト、福岡市認知症ライフサポートワーカー 


自動車整備士から転身し介護の世界へ。病院の看護助手からはじまり、老健施設、グループホーム、居宅介護支援、小規模多機能を経験し、法人介護部門の総括責任者として従事する。 認知症高齢者の支援に携わるなかで、本人中心のケアと取り巻く環境改善の重要性について当事者から学ぶ。 現在は福岡市が運営する福岡市認知症フレンドリーセンターのセンター長として勤務する。 


Profile photo by SOLIT!

Laila Cassim (ライラ・カセム) さん

デザイナー・クリエイティブディレクター

日本生まれ世界育ちのデザイナー・クリエイティブディレクター。多面的なバックグラウンドから自らを一人国連と呼ぶ。人の思いと持ち味を見出し最大限に活かすデザインを得意とし、障害福祉とデザインの現場を協働創作を通して繋げるインクルーシブプロジェクトをつくるスペシャリスト。その象徴でもある「シブヤフォント」はグッドデザインや内閣府オープンイノベーション大賞、台湾のGolden Pin Design 賞でベストデザイン賞など国内外多数の賞を受賞。一般社団法人シブヤフォントクリエイティブディレクター、奈良女子大学で特任准教授などを務める。音楽とバスケをこよなく愛し、とにかくノリがいい。 

モデレーター:SHIP運営 福井彩香


トークセッション②「死と出会いなおす ― 僧侶×医療者でウェルビーイングについて考える」

人はいつか必ず死ぬ。そんな当たり前のことを頭では理解していながら、大きな別れがない限りなかなかそれを意識することができない。何か大切なモノを失ってから後悔するのではなく、いつ「その日」がやって来たとしても後悔が少ないように生きるにはどうしたら良いのでしょうか。きっとそれには正解がないかもしれない。だけれども、そのことについて考える時間はきっと豊かな時間をもたらすことでしょう。今回は、日頃から「死」との距離が近い僧侶と医療者で、死を起点にしながら、ウェルビーイングについて考えるセッションを行います。ご参加いただく皆さんにとっても「日常」では考える機会が少ない問いについて、一緒に考えていけたらと思っています。

 
鈴木裕介さん

秋葉原内科saveクリニック院長

高知大学医学部卒。卒後は内科臨床の傍ら、高知県の医療広報や若手医療職のメンタルヘルス支援などに従事。2015年からはハイズ(株)に参画、コンサルタントとして医療現場の環境改善に関わる。2018年に「セーブポイント(安心の拠点)」をコンセプトとした秋葉原内科saveクリニックを開業。トラウマケアを主体に心身を分けない診療を心がける。研修医時代の近親者の自死を契機に、メンタルヘルスをライフワークとし、講演や書籍出版等も行う。主著は『我慢して生きるほど人生は長くない』、『心療内科医が教える本当の休み方』『がんばることをやめられない』など、著者累計30万部。スプラトゥーンが好き

 
早川 義亮さん

真宗大谷派圓林寺住職。19歳の時、前住職である父親の他界を機に、大学に在学しながら2010年より住職となる。
消防団、まちづくり協議会、地区委員会等の地域活動に参加し、地域のつながりの重要性を感じている。寺院の活動においても現代社会の課題に目を向ける。学生時代から関心を抱いていたLGBTQと仏教の関係性を学びの中心に据え、伝統的な宗教観と現代人が抱える問題への取り組みを進めている。
また、学生時代から続けているスポーツ・カバディでは、元全日本大会覇者という異色の経歴を持つ。その多様な経験と視点から、地域に根差しつつも、現代に開かれた寺院のあり方を追求している。

モデレーター:SHIP運営 よこたつ



トークセッション③「病院と企業。それぞれの現場に学ぶ “ヒトの力を活かす”しくみ」

人材採用、評価、育成、労務管理、組織運営──
“ヒト”をどう活かすかは、病院経営における最重要テーマの一つです。しかし実際の医療現場では、これらの業務が専任化されておらず、現場任せになっていることも少なくありません。加えて、 一般業界での人事ノウハウをそのまま持ち込むだけでは、医療現場のリアルに対応しきれない特殊な側面もあります。では、どのようにすれば、医療現場で“人の力を活かす”マネジメントが実現できるのでしょうか?
このセッションでは、病院と企業、それぞれの現場に携わる実践者たちが集まり、人と組織がともに力を発揮できる“しくみ”を探ります。
制度や理論にとどまらず、現場での葛藤や試行錯誤をもとにしたリアルな対話をお届けします。

こがねん(小金蔵人)さん

組織開発アドバイザー STANDBY 代表

1998年に味の素株式会社に入社し、近畿・四国エリアにて営業を担当。2006年にヤフー株式会社(現・LINEヤフー株式会社)に転職し、新規ビジネス開発・サービス企画を担当後、2016年に人事部門に異動し、全社の人材開発・組織開発を担当。2019年に個人事業主として組織開発アドバイザーSTANDBYを開業。2020年に株式会社ZOZOテクノロジーズ(現・株式会社ZOZO)に転職し、全社の人事企画・人材開発・組織開発を担当。2025年に大手化粧品メーカーに転職し、国内の人材開発・組織開発を担当。現在は、制度・施策を整えるだけでは乗り越えられない、人・組織の課題解決に取り組んでいる。趣味はX(Twitter)・東京散歩・車の運転・カラオケ・ジム・サウナ。

こがねん(組織開発するマン)X(Twitter)


小笠原 雅彦さん

同善病院副院長、水海道さくら病院在宅医療センター長、C&CH統括プログラムディレクター。

名古屋大学で総合診療を学び、実践の場としてのコミュニティホスピタルを全国に広げようと2022年に東京、2024年に茨城へ移住。2病院を行き来しながら、6つの教育プログラムを開発・運営。3歳の双子と1歳児の3兄弟を、コミュニティナースの妻とともに育てるハチャメチャな日々。夢は50歳でカフェのマスター。最近の癒やしはクラフトジンとキャンプとサウナ。

モデレーター:SHIP運営 加納一樹



トークセッション④「なぜ、孤独・孤立は問題なのか?〜地域・ケアの現場から共に考える未来〜」

孤独・孤立はなぜ問題なのか――。
それは本人の課題ではなく、社会全体のあり方が問われているのかもしれません。本セッションでは、地域に根ざし、人と人をつなぐ活動を続けてきた〈えんがお〉の濱野さんと〈ソンリッサ〉の萩原さんを迎え、ケアや福祉の現場で見えてきた孤立の背景や、そこにどう向き合ってきたのかを伺います。単なる「支援」ではなく、共に生きる関係性のつくり方、そして孤独・孤立のない未来をどう描くのか。ともに立ち止まり、考える時間にできればと思います。

濱野将行さん

一般社団法人えんがお 代表理事

栃木県矢板市出身、作業療法士。大学卒業後、老人保健施設で勤務しながら「学生と地域高齢者のつながる場作り」を仕事と両立する中で、地域の高齢者の孤立という現実に直面。根本的な解決に届く地域の仕組みを作るため、2017年5月「一般社団法人えんがお」を設立し、作業療法士の視点を活かしながら、高齢者と若者をつなげるまちづくりに取り組む。現在、年間延1000人以上の若者を巻き込みながら、徒歩2分圏内に9軒の空き家を活用し、高齢者サロンや子どもむけスペース、地域食堂・シェアハウス・障害者向けグループホームなどを運営。子供から高齢者まで、そして障がいの有無に関わらずすべての人が日常的に関われる「ごちゃまぜの地域づくり」を行っている。好きなものはビールとアウトドア。その他、大田原市第一層協議体委員、生涯活躍のまち推進協議会委員、栃木県協働アドバイザー、認定NPO法人宇都宮まちづくり市民工房理事など。

受賞歴 :ビジネスアイディアコンテスト「iDEA NEXT」第5回「グランプリ」、第2回次世代の力大賞「大賞」、第10回地域再生大賞「関東甲信越ブロック賞」


萩原 涼平さん

NPO法人 ソンリッサ 代表理事

特定非営利活動法人ソンリッサ代表理事。中学時代、祖父を亡くし、生きがいと役割を同時に失った祖母の姿を通して、高齢者の孤独・孤立の深刻さを実感。その原体験を出発点に、地域ぐるみで支える仕組みを構想し、ソンリッサを設立。群馬県前橋市を拠点に、若者が“まご”のように高齢者に寄り添う「まごマネージャー育成講座」をはじめ、行政・企業・住民が共に地域づくりを担う協働モデルを展開。分野を超えた連携を通じ、「ひとりで抱えずにやさしいつながりが溢れる社会」の実現を目指している。近年は、政策提言や市民対話にも力を注ぎ、若者の社会参加を促すプログラム開発や講演活動にも取り組んでいる。

モデレーター:SHIP運営 まさまさ



トークセッション⑤「社会保障をアップデートしよう~医療介護費圧迫時代の政策論を超えて~」

医療介護費の増大により社会保障制度への圧迫が深刻化する中、「財政負担軽減」の名の下に弱者切り捨て的な議論が散見されるようになりました。しかし、本当に必要なのは単純な削減論ではなく、持続可能で誰も取り残さない社会保障制度への創造的なアップデートではないでしょうか。臨床現場で感じるモヤモヤから医療政策や公衆衛生の道を選ぶ方は多いものの、「理想を描く」と「現実を変える」の間には深い谷が横たわっています。厳しい財政制約と複雑な利害関係の中で、それでも「誰一人見捨てない」社会保障制度を目指し続けるトップランナーをお招きし、どのように多様な関係者との合意形成を図りながら前進しているのか、その実践的な方法論を伺います。また、財政論に偏りがちな昨今の議論を乗り越え、真に人々の生活と尊厳を守る社会保障制度を構築するために必要な視点や価値観についても深く掘り下げます。制度の「効率化」と「人間らしさ」を両立させる道筋を、現場で奮闘し続ける皆さんと一緒に探りたいと思います。

 


吉村 健佑さん

千葉大学病院 次世代医療構想センター長・特任教授
千葉県医療整備課キャリアコーディネータ

千葉大学医学部卒。東京大学大学院(MPH.)・千葉大学大学院修了(Ph.D)。精神科医・産業医として勤務後、2015年厚生労働省にて医療政策に関わる。2018年千葉大学病院特任講師・産業医。2019年より現職。2020年よりCOVID-19 対策として千葉県新型コロナ対策本部事務局に参画、また成田空港検疫官として診療支援を行った。専門は医療政策、社会医学、医療情報、精神保健。精神保健指定医・精神科専門医/指導医・労働衛生コンサルタント。著書「医良戦略2040-2040年の医療を生き抜く13の戦略-」(ロギカ書房.2022年)

松本晴樹さん

※プロフィール準備中

中村洋心さん

新潟県福祉保健部長

2011 年東北大学医学部卒。小児科医を経て、2014 年厚生労働省入省。健康局、医政局では、医療安全や受動喫煙防止対策を含む健康づくり、地域保健対策を進めたほか、茨城県古河保健所では所長をつとめた。オックスフォード大学で、資源が限られた環境における公衆衛生及びケンブリッジ大学にて経営学を修め 2021 年に帰国後、災害等緊急時医療・周産期医療対策室長として、コロナ禍における医療体制の整備のほか、救急や災害時の医療などに関する新たな医療計画の方針策定、G7 広島サミットの救急体制構築などを主導した。2023 年8月より現職。

モデレーター:SHIP運営 石井洋介


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■SHIPとは
SHIPは、医療・介護・福祉などヘルスケアに関心を持つメンバーが広く集まる創造型コミュニティです。ネット上で集まるオンライン、リアルの場に集まるオフラインの両方でメンバーがコミュニケーションを取り、ヘルスケア関連の情報交換を行う、学びの場として機能をしています。また、「こういうことをしてみたいが、何から始めればいいか分からない」、「1人で行動するのが不安だ」というメンバーの思いを、メンバーの力でサポートし、コミュニティを通して形にする、仮説検証の場でもあります。SHIPは医療、介護、福祉業界で一番「小さなアクションが生まれる場所」を目指しています。

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