【開催事例】入職2年目、対話から組織の成功循環を回す(社会福祉法人 福祉楽団様)

2026年2月、株式会社omnihealの関係の質チームは、社会福祉法人福祉楽団様の入職2年目職員25名を対象に、1泊2日の合宿形式にて「関係の質・心理的安全性研修」を実施しました。

▶関係の質・心理的安全性研修

福祉の現場で「自立」が求められ始める2年目。日々の業務に追われる中で見失いがちな内発的動機や価値観を見つめ、「自分自身のありたい姿」を再定義し、拠点を越えた強固なチーム基盤を作るための2日間をレポートします。

研修の背景:なぜ今、2年目に「心理的安全性」なのか

omnihealが提唱する「関係の質・心理的安全性研修」は、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授による「成功循環モデル」をベースとしています。

多くの組織は「結果」を急ぐあまり、現場に「思考の停止」や「関係の悪化」を招く「バッドサイクル」に陥りがちです。特に現場の核となる若手職員が「否定されるのが怖い」「本音が言えない」状態にあると、ケアの質は低下してしまいます。

今回の研修では、福祉楽団様の次代を担う2年目職員が、「心理的安全性」を自ら醸成し、互いに高め合える「グッドサイクル」の起点となることを目指しました。

研修の目的

  1. 自己理解の深化
    現時点での自分の成長を認識し、今後の「ありたい姿」を描けるようになる。
  2. 相互理解と関係性の構築
    自分の思いや考えを言語化して他者に伝え、また仲間の話に耳を傾ける中で、チーム内に信頼と支援の関係を育てる。
  3. チームとケアへの波及
    自己理解・相互理解をもとに、より良い働き方・関わり方を考え、日々のケア実践にポジティブな変化を生み出す。
  4. 学びの循環
    研修で学んだ内省や自己理解のプロセスをもとに、チームメンバーにも気づきを促す関わり方ができるようになる。
  5. 仲間を作る・増やす
    研修で思い描いた将来のありたい姿を応援してくれる人、一緒に頑張ってくれる人を各拠点に作る。そのための関わり方を身につける。

プログラムの核心:対話を通じて「意図的共同体」を築く

研修では、単なるスキル習得ではなく、参加者同士が「今、ここ」での関係性を自分たちでデザインするプロセスを重視しました。

スケジュール

1日目
・アイスブレイク:気づきのスイッチ
・DTA(Designing Team Alliance:意図的共同体形成)
・対話の練習ワーク
・共働ワーク
・感情につながる自己との対話

2日目
・福祉楽団の木をつくる
・希望のまなざし
・動画視聴
・お手紙の時間
・研修サポート担当より発表
・ペタペタエール

  1. 心理的安全性の土台を作る「DTA」と「対話の作法」
    初日に行ったDTA(Designing Team Alliance:意図的共同形成)では、「この研修期間に大切にしたいことは何か」を徹底的に言語化しました。意図的共同関係を自分たちの手で築き、自分がこの場の一員であることを確認することで、安心感や主体性が生まれ、1泊2日の学びの質を高めます。
    「対話の作法」では、自分や考えていることや感じていることをお互いに伝えることで共通理解を深めますが、その前提として、「当たり前に思っている『対話』は実はとても難しいスキルであり、意識的に練習して身に着けるものである」ことをお伝え。沈黙の意味や問いかけ方、シグナルの反映など、具体的なお作法について解説し、実践いただきました。
  2. 「共働」を紐解き、自己理解する
    仕事を通じて、助け合える関係性を目指し、日々やっている「共働」において大事なことを紐解きました。omniheal独自のカードを用い、ゲーム形式のワークで体感しました。
    「感情につながる自己との対話」では、自分の心がゆらぐ瞬間について小グループで対話し、感情との向き合い、観察、深掘りを経て、自分の感情や価値観に目を向けるワークを行いました。
  3. 希望のまなざしを組織へ広げる
    2日目は、個人の「想い」や「ありたい姿」を法人の理念につなげ、「福祉楽団の木」を作り上げるプロセスを辿りました。
    「希望のまなざし」ワークでは、対話の際のポイントを伝え、相手の欠点ではなく可能性を見出す視点を養いました。これは現場に戻った際、利用者様へのケアだけでなく、同僚や後輩への関わり方にも直結する、omniheal独自の対話メソッドです。

研修の成果:拠点を越えた「学びの循環」へ

25名の参加者は、拠点が異なるため日常的には接点が少ないメンバーでしたが、研修の終わりには「同じ志を持つ一員」としての強い連帯感が生まれていました。下記は、2日間にわたった研修のアンケート結果の一部です。

・全体満足度
8点以上の評価が72%、5点以下と評価した人は0名と、全体的に満足度の高い研修となりました。
・自己理解
「研修を通して今の自分の成長や変化に気づくことができたか」という問いに対しては、「とてもそう思う」「そう思う」が84%となりました。
・相互理解
「研修を通して、他の職員への理解が深まったと感じたか」という問いに対しては、「とてもそう思う」が56%、「そう思う」が44%で全員が実感する結果となりました。
・チーム・ケアへの波及
「2日間での学びが、日々の働き方やケアに生かせそうだと感じたか」という問いに対しては、「とてもそう思う」「そう思う」が96%となりました。

・参加者の声
「自分自身を見つめ直し、お互いの思いや考えを共有し合い共感や理解を深めることができた。またこれから自分がどうしていきたいかを見つめ直すことができた」
「沈黙を遮られないことで、聞いてもらえる安心感があり、話してもいいんだと思えた」
「普段はしないような、自己理解や他者理解の時間がとても有意義なものだった」
「自分の焦りや混乱が、かなり整理されて落ち着けた」
「自分の気持ちを言葉にして整理する機会をいただけて、仕事に対するモチベーションを作ることができた」
「研修の目的はおおむね達成できたのではないかと思い、満足度は7点とした。自分の感情と向き合うことで、特に”自己理解の深化”については非常に良い経験になったと思います」
「体験を通して自己理解をさらに深め、他者と共有し、自分の思い描く未来を想像できた」
「内容はとても素晴らしく自分を知るきっかけになりました。ですが、自分に自信や、何を頑張りたいのかがはっきりしておらず、積極的に発言することができなかったです。完璧に吸収することはできなかったかもしれませんが、チームに戻って落とし込んでいければと思っています」

omnihealが提供する「対話のインフラ」

今回の研修は、2年目研修を終え、各事業所に戻った後も、それぞれの現場で「学びの循環」が続くように設計されています。

自己理解の深化
自分の成長をメタ認知し、未来を応援し合える仲間を作る
・相互理解の技術
自分の思いを言語化し、仲間に「問い」を投げかけるスキル
組織への貢献
自拠点に戻り、心理的安全性の高いチームを自ら作り出す主体性

omnihealはこれからも、医療・福祉の現場に「ワクワクする活動」と「心理的安全性の高い土台」を創り出し、関わるすべての人の暮らしを豊かにするサポートを続けてまいります。

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