去る12月20日、当院が入居するビルの5周年記念キャンペーンにあわせて、健康イベント「コロナとリハビリ」を開催しました。

外出しにくくなった影響で体を動かす機会が減り、心身が弱りがちになっているという地域の方々のお声を受け、自宅でできる簡単な体操をご紹介する健康相談コーナーのような形で実施しました。
当日は、簡単な質問票と動作テストからお一人ずつ課題を発見し、課題に応じた対策をお伝えしました。

簡単な動作でも、同世代の平均に達しているか時間を計測しながらテストするとなると、ちょっとドキドキしますね。
なかには、お子さん・お孫さんと3世代で参加された方もいました。

質問表と動作テストの結果から、ちょっとしたことで健康が損なわれやすい状態である「フレイル(虚弱状態)」になっていないかをチェックし、個別にアドバイスしていきます。

コロナの影響で出先がなくなったり、交流の機会が減ったりした結果、高齢者の身体活動時間は3〜5割減っていると言われています。「フレイル予備軍」であっても、意識して弱いポイントを強化していけば、健康な状態に戻すことは十分可能です。必要な方には、フレイルを予防するために生活上心がけたいポイントをお伝えしました。
ちなみに、当日聞こえてきたアドバイスによると、足腰を鍛えるには散歩よりも椅子から立ち上がる動作がおすすめだそう。外出が億劫になるなど、ちょっと弱っている自覚のある方は無理のない範囲で試してみてもいいかもしれないですね。

普段は在宅医療を必要とする地域の患者さんの診療や看護をしていますが、今回はいつもとは違った形で、地域の皆さんの健康づくりに関われる機会になりました。ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。