勉強会「まずは口を見よう、口腔ケア入門」を開催しました

本日のおうちの勉強会、テーマは「まずは口を見よう、口腔ケア入門」です。
スペシャルドリンクは、当院の坂本看護師お勧めのざくろ酢ドリンクをご用意しました。

口腔ケアには、汚れを落とす「器質的口腔ケア」と、機能を維持する「機能的口腔ケア」の2種類があります。
器質的口腔ケアを徹底したことで、発熱が減り、唾液が増え、口元がみずみずしくなった事例をご紹介しました。

また、器質的口腔ケアでよくある疑問へのお答えとして、口に手をいれる口腔ケアで、ケアする人が手を噛まれないようにする方法や、患者さんが口を大きく開けられない場合に行うKポイントを刺激して口を開けてもらう方法をご紹介しました。
Kポイント刺激法とは、臼後三角後縁のやや後方の内側、一番奥の歯(大臼歯)の、さらに後ろ(臼後)の「歯のない部分」から、軟骨に沿って隆起部を下りたところにあるポイントを指や舌圧子で刺激すると、開口が促されるというものです。

機能を維持するための機能口腔ケアとしては、あいうべ体操、ぱたから体操といった舌を動かす口腔体操や、唾液腺マッサージなどをご紹介しました。
カラオケなどのレクリエーションも、積極的に参加いただけるという意味でも効果があるかもしれません。

また、口腔ケアは介入者が多いために効果が分かりにくく、またアセスメントも乱立している分野です。今回ご紹介したのは、口唇、舌、歯肉・粘膜、唾液、残存歯、義歯、口腔清掃、歯痛といった8項目を3段階評価する「ORAL HEALTH ASSESSMENT TOOL(OHAT)」の日本語版です。当院では、介護職・看護職の方にこちらをお勧めしています。

当院は、土地や人件費が高く、1つの事業者が包括的にサービス提供をすることが難しい一方、特定のサービスに特化して提供できる事業者が豊富な都市部で、「安心して暮らせる街作り」にチャレンジしています。
その第一歩として目指しているのが、複数事業者であっても一体的なケアチームが担当しているんだなと本人や家族が思える状態です。さらに、トラブルシューティングではなく、問題が発生する前におさめるための訪問診療と情報共有を特に大事に考えています。
すでにメールやLINEなどで気軽に連絡をしていただける状態になっていますが、今後はさらに連絡や情報共有がしやすくなるよう、システムを構築中です。
こちらにも、ご期待ください!

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