社会福祉法人 福祉楽団の新人研修にてエンディングゲームが活用されました!

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2024年8月27日(火)に、千葉・埼玉で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人福祉楽団の新人研修で、当社のエンディングゲームが活用されました。今回の研修では、4月に入職した30名の職員を対象に「自然死を迎えるための終末期ケア」をテーマに前半は座学中心の講義が行われ、後半にエンディングゲームを用いた研修が行われました。

エンディングゲームのセクションでは、まずゲームの制作背景とゲームフィケーションの手法について説明し、実際にゲームを体験していただきました。

研修を通じて、参加者は架空の人物になりきりながら、人生の終末期を追体験し、終末期ケアについて深く考える機会を得ました。

ボードゲーム体験中は、ワイワイと盛り上がる様子もみられ、楽しみながら体験することが出来たようでした。

参加者からは『ゲームを体験してみて、その人の人生を考えたときに、その時々の出来事だけでみるのではなく、これまでの人生に関連付けて背景まで考えたケアを行うことが大切だと思った』や『今、ケアに携わっている利用者にも様々な転機や思い出があると思うから、それらを引き出せるコミュニケーションをし、より個別的なケアを実践していきたいと思った』などの感想が挙がりました。



今回の研修内では、ボードゲームの体験のみならず、参加者に合わせたワークショップの提供を行いました。ワークでは「自分と他者の “視点” の違いに目を向ける」を目的として設定しました。日々ケアに携わる中では、自分自身の行っているケアに対して「このケアは果たして良いケアなのだろうか?」と問う場面や、チームで対象者にケアを提供していく中でチームのメンバーに対して「どうしてそういった関わり方をするのだろう?」と疑問を抱えることもあるかと思います。

そういった場合に、自分から見えている範囲だけで物事を捉えずに客観的に物事を俯瞰することが求められます。

今回行ったワークの内容は大きく2つで、下記の内容を行うことに。

①:ゲームの中で通ったマスを見返しながら、演じたキャラクターの生涯を他の人に紹介するワーク

②:演じたキャラクターからから一人を選択し、そのキャラクターを自分が支援する対象者であると仮定して問いに答えるワーク

①のワークでは、下記のようにボードゲーム体験中に通ったマスを記録しておいて、なりきったキャラクターの背景も踏まえて一つのストーリーラインを考え、人にそれを紹介する内容でした。


生活を支援する介護・福祉職にとって、カルテに書かれているような病歴・生年月日・家族構成等のような分かりやすい情報だけでなく、その方がこれまでにどんな経験をしどんな価値観・背景を持っているのかといった情報はとても重要になってきます。ですが、そういった情報を集めるには人を生物としてではなく、生活を伴っている “生活体として捉える視点” が求められます。

このワークでは、なりきったキャラクターの人生を客観的に把握し、色んなライフイベントがそのキャラクターにどう影響を与えたかについて考えていきました。それによって、「元々の歩んできた人生を考えると●●のイベントは本人にとって辛かったと思う」などの意見も挙がりました。

②のワークでは、①で他の人に紹介したキャラクターの中から、「小説家」もしくは「パン屋」のキャラクターを自分が支援する対象者であると仮定して、問いに答えるワークでした。
※ゲームの中で、どんなキャラクターが存在するのかは エンディングゲームについてもっと詳しく知りたい方へ のページ内にある動画よりご参照いただけます※

今回は『その方に自分が支援するとしたらどのように関わるか?(どういったところに配慮するか?)』と『この方にとっての “良いケア” って何だろう?』の2つを問いとして設定しました。

時間の都合上、『その方に自分が支援するとしたらどのように関わるか?(どういったところに配慮するか?)』の問いに対する回答がメインとはなりましたが、参加者から出た意見を簡単にいくつか紹介します。

出た意見は「本人との関わり方」「本人がやりたいことを尊重すること」「具体的な支援に関すること」の大きく分けて3つにカテゴライズされました。出た意見の紹介は下記に添付した画像にてご紹介します。

まとめ

今回の研修内で行ったことは、ボードゲームの体験と参加者に合わせたワークショップ。
ボードゲームでは「他者になりきり、人生終盤を追体験する」といった体験を行い、ワーク①・ワーク②を通して、「相手の経験をしっかりと聞いて、ストーリーを知る」といった点や、それを知った上で「どう関わっていくか?」について考えることができたと思います。

病気等の身体的な情報だけでなく、生活歴やこれまでの人生・価値観までも含めた「生活体」として対象者を捉えることが今回のワークでは行うことができました。

このようにエンディングゲームは医療・福祉事業者の院内・院外での勉強会でもご活用いただけます。
その際にゲームを体験するだけでなく、ゲーム体験後にワークショップを設計することも可能ですので、ご興味のある方は是非とも【 acp@omniheal.jp 】までご連絡ください。